本日は瓦屋根定番の漆喰工事です。
瓦屋根の場合どうしても漆喰という接着部の耐久度が落ちてきてしまうのは宿命です。
これを放置してしまうと、瓦の落下等が起き手直しが不可能な状態になったりとなってしまうこともあります。今回の現場は崩れることはありませんが、やはり手直し時という状況でした。

作業前はこんな感じでした。

棟瓦の下の白い漆喰部分が割れて破損して中の土が見えている状況がお分かりになれると思います。
人間でいえば擦り傷の皮膚部が擦れて出血状態と言ったところでしょうか。

また、全体的に棟瓦がずれていましたのでこちらも調整していきます。

こちらの写真を見て分かりますでしょうか?
写真中間部より下の棟瓦が少しはみ出ていますね。
年数が経っているので、地震等でずれてしまったと思われます。

まずは漆喰を入れなおします。
これで数年は耐えられるでしょう。作業したことで瓦が若干白くなってしまいましたが、一度雨が降れば落ちますので安心してください。
今回は白色の漆喰ですが、黒色もあります。
黒だと下の写真のようになります。

次にずれた棟瓦の補修です。

本来であれば一度全部棟瓦を解体して積み替えが一番確実ですが、予算の都合上という事でコーキングシリコンを使って割れた箇所、ずれた箇所を手直ししてコーキングで固定しました。