本日は瓦棟の積み替えです。
風が強い日が多く屋根の上だとかなりの突風に揺られながら作業しています。
季節の変わり目が近づいて来たのでしょうか。
寒波は私たちの敵です!早く春よ来いって感じです!

まずこちらが施工前の状態です。
誰が見てもわかると思いますが、棟瓦が今にも落ちそうなくらい傾いていますね。あいにく落ち際が私道なので、落下して人に当たったらシャレになりません!大怪我は逃れられません・・・
あとは瓦のずれもありますが全体的に棟瓦の下の漆喰部分もかなり傷んでぼろぼろ落ちています。
瓦そのものはほぼ一生ものですが、こういった部分はどうしても劣化してしまうんです。

まずは棟瓦の解体です。解体して古くなった土の塊や漆喰を撤去してきれいさっぱりな状態にします。

次になんばんを置いていきます。なんばんとは瓦専用の接着剤です。
コンクリートと似たようなものですが、コンクリートより粘りがあるのか特徴です。瓦を積んでいく際にミリ単位の微調整があるのでコンクリートでは厳しい部分があり粘りが入っています。
よく自身でコンクリートやモルタル手直しをされている屋根を見かけますが、できればなんばんをお勧めいたします。

ちなみに黒いなんばんの上に乗っているのは針金です。
最後に瓦を積み上げたら結束します。

次に台面となる瓦を積んでいきます。
ここが一番大事です!これをしっかりまっすぐやらないと積み上げた瓦がガタガタになってしまうので時間をかけて集中してやっていきます。

次に瓦専用の泥を置いて2段目の瓦を積んでいきます。

頭の乗せる丸瓦を最後に乗せます。

針金を結束して完成です。
完璧なくらいきれいになりましたね。
ぼろぼろと落ちてしまっていた漆喰部分も新たになりました。これで10年間は安心です。巨大地震が来ても崩れ落ちる事態は免れると思います。
予算の問題もありますが、瓦棟の修理にも色々種類がありますので何かあれば問い合わせください。