本日は瓦棒屋根の葺き替えです。
築年数がぼちぼち経っており雨漏りが絶えないとのことで出陣いたしました。
最近の新築ではめったに見られない瓦棒です。
コロニアルやガルバリウムやヒランビーが主体となっています。
今回はかなり昔の工法なので少し細かいですがひとつづつ修理していきます。

 
まずこちらが施工前の状態です。写真中央部のあたりが傷んでいるのがお分かりかと思います。コーキングで補修してありますがここはどうしても雨が直接当たるので正直限界がありました。
写真2枚目が拡大版です。補修箇所は元々鉄板部ですが明らかに錆びています。

とりあえず一番の傷んでいる箇所を剝してみました。本来は下地部分となる木に水が浸透してしまい、完全に腐ってしまっています。
下地が腐る→釘穴が開く→雨水が入るといったような雨漏りの方程式が残念ながら成り立っている状態です。

全取り換えのため下地材、屋根材を全て撤去いたしました。
現状防水シートだけの状態にまで解体です。
この上に新しく下地材、防水シート、屋根材を乗せていきます。
ちなみに古い防水シートは剝しません!剝してもよいのですがこのままの方が2重で防水できるためです。

次に新たなる下地材となるコンパネ下地を貼っていきます。
昔は杉板等を使っておりましたが、今はこのやり方が一般的です。
よく街中で見られる新築工事現場においてもほとんどの屋根の下地材はこちらを使用しております。

防水紙を貼り新たなる木を打っていきます。
これからはひたすら解体と逆のことをして施工していきます。

溝に新たなる屋根材(今回は厚さ0.35ミリこ鉄板)を挟んでいきます。
これをやるだけでだいぶ引き締まってきます!

次に木の部分を隠すためにカッパを被せていきます。
上からくぎを打つと雨水が入ってしまうので横から打っていきます。

棟鈑金の下地を貼って棟鈑金を施工していきます。

忘れてはいけない壁際のコーキング!
鈑金と壁部分に隙間ができてしまうのでここもしっかりと雨をシャットアウトします。
屋根から漏ることも多いですが、実はこういう箇所が劣化して窓や冊子から漏っていることも多いんです。
このあたりのチェックも必要ですね。

完成です!!
施工前とは比べ物にならないくらいきれいになりました。
下地~屋根材まで総取り換えなのでこれで心配はないでしょう。