BEFORE
AFTER

いよいよ梅雨入りといった天候になってきました。
雨は我々屋根業界にとっては仕事の妨げですが、降ってくれないと仕事なくなってしまうんですよね(笑)
ほどほどに振ってくれるのが一番です!

本日は瓦屋根の葺き替えです。
古くなった瓦を撤去して新たに瓦を施工します。

こちら施工前の状態です。
築50年だそうでいい感じで年季が入っています。
棟瓦が落ちていたり、割れた瓦がテープで止めてあったりと、ここまで手入れしているお客様さすがです!!

 

乗っている瓦を全て撤去していきます。
50年と年季の入っている瓦だったので瓦の上に乗ると割れる割れる・・・
焼が現代よりもどうしても甘かったので仕方ないです。
今は瓦の焼がかなりしっかりしているので割るのは大変なくらいです。

 

新しい下地材を貼っていきます。
木の専門家大工さんにやってもらったのですがさすがの施工!!
効率よくとてもきれいな下地になりました。
下地材は定番の12mmベニヤ板です。

 

 

次に防水シートを貼っていきます。
最近のではなく少し古いチャンピオンという防水材です。
お客様の要望でチャンピオンを今回は使用しました。

 

 

次に瓦桟を打っていきます。
この細い木に瓦を引っ掛けていくのでここが完成の見た目をきっめるポイントになります。
長さが均等になるように墨を打って慎重に時間をかけてここは作業していきます。

 

 

谷になる部分には谷鈑金を施工し、新しい瓦を荷揚げして早速瓦の施工です。
ちなみ瓦は機械で上げます。昔機械がない時代はどうしていたんだろうと思うとぞっとします。
瓦は4枚セットですが1セット20キロ弱あります。
意外に重たいんです!!というか屋根材では一番重たいです。

 

瓦の施工が終わりました。
細かい部分が多かったので屋根の大きさの割に少し時間がかかりました。

 

 

次に棟瓦の施工です。
棟の部分になんばんという屋根専用の材料で台面を作り積み上げていきます。
なんばんはコンクリートのような見た目ですが、コンクリートより粘りがあります。
ここは過去に投稿した棟瓦の積み替えの施工と同じ方法です。

 

 

針金等で結束して完成です。
棟瓦の色が違いますが、これだけお客様の要望があり再利用しました。
年季が入って年数の違いがあるとどうしてもここまで色は変わってしまいます。

 

以上にて終了です。施工完了までにここまで丸々4日です。
瓦は手間が多いので一日ではなかなか終わりませんが、やっぱりきれいですね!!

公開時期 2017年6月
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